行政サービス・ネットワーク以前に総理府行政実施調整庁によって、国土開発関連省庁間や遠隔州州都とクアラルンプール間を結ぶ「開発行政ネットワーク」が運用されている。これは「第6次マレーシア計画」に基づく開発プロジェクトを管理する省庁間ネットワークで、1970年代に築かれた省庁ごとのコンピュータネットワークが1980年代はじめに統合されたものである。経済企画庁によるプロジェクト承認、大蔵省による予算配分、行政実施調整庁による実施状況の確認、会計庁による経費支払いを中心に、各省庁とのやり取りが行政実施調整庁の中央コンピュータを介して行われる。統合前には報告先が複数あったものが、統合後は行政調整庁の中央コンピュータに一本化された。